法人向けカーリースの審査に通らない時のチェックポイントについてお伝えしていきたいと思います。
最近では個人向けカーリースの需要も増えてきましたが、やはりカーリースといえば法人向けという認識の方も多いと思います。
実際2018年に個人向けの契約数が25万件なのに対して法人向けは350万件以上ありましたからね。
これだけ利用されているということは当然それだけメリットがあるからです。
法人向けカーリースのメリット
法人向けカーリースのメリットには次のようなことがあるといわれています。
全額経費として計上できる
車両を購入した場合ももちろん経費として計上することはできます。
ただし減価償却などを考えなければならないので最初のうちは購入金額に比べて経費として計上できる金額が少ないです。
それに対してリース料金は毎月のリース料金を全額経費として計上できるため資金繰りが楽になります。
リース料金には税金などのほかにメンテナンス費用や任意保険も含めることができるのでこれをひとくくりにできるのはとても楽だと思います。
事業のための資金を節約できる
車を購入することになると100万円~200万円、車種によってはもっと高額になる可能性もあります。
車にこれだけのお金が必要になると事業に回す分のお金が心もとないという方もいると思います。
リースを利用すれば頭金を払う必要もありませんので、車に乗り始めた月でも数万円の負担だけで済みます。
特に事業が軌道に乗っていない時は資金が節約できて助かるでしょう。
車両の管理が楽になる
車の台数が少ないうちはそこまで大きな違いはないかもしれませんが、複数台の所有になるとそれだけ事務作業も増えてきますし、メンテナンスの調整なども面倒になってきます。
カーリースを利用すればこれらをすべてリース会社に任せることができるので管理が楽になるだけでなく人件費の節約にもつながります。
わざわざ車両管理に労力を割くぐらいならカーリースを利用したほうがいいでしょう。
車の入れ替えが楽
車を購入していると固定資産になっているため、売却するために減価償却後の残存価格と売却した際の実際の額で車両運搬具売却損益を計上しなければならなくなります。
車の入れ替えを行うたびにこうした手続きを行うのは非常に煩わしいですよね。
カーリースを利用していれば契約満了になったら車を返却して新しい車を契約しなおすだけで車両の入れ替えが住むので非常に簡単です。
車をすでに購入してしまっているという場合はリースバックという選択肢も視野に入れて考えるのも一つの方法だと思いますよ。
法人向けカーリースの審査基準
法人向けカーリースの審査基準は次のものをチェックしているといわれています。
- 会社規模や事業内容
- 設立年数
- 借入金などの負債残高
- 売上高
リースを審査するうえで重要なのは支払い能力があるかどうかです。
会社の規模や事業内容は利益が出るのかどうかに直結するので当然チェックの対象となります。
またどんなに有望な企業でも設立して1年にも満たない場合は利益などが計算しにくいので審査に通らない可能性があるといわれています。
借入金など借金がある場合は当然それを返済しなければいけないのでリースに回せる資金があるかはチェックの対象になります。
もろもろを考えたうえでどのくらいの売り上げがあって資金にどれくらい余裕があるのかを見るのが審査というわけですね。
簡単に言うと業績が悪いと審査に通りにくくなるのでリースを利用したい場合はある程度事業が安定してからの方がいいでしょう。
審査に必要な書類
法人向けカーリースでは以下の書類が必要になります。
- 決算書
- 確定申告書
- 営業許可証
決算書や確定申告は法人としてどのくらいの利益を上げているのかをチェックするのに必要になります。
個人ではCICやJICCをチェックするのが法人ではこの部分にあたるようですね。
またそもそもの話になりますが合法的な営業を行っているのかを確認するために営業許可証も必要になります。
もし非合法だった場合にリース会社が巻き込まれないようにするためでしょうね。
資金が回収できなくなったりしたら最悪ですからね。
法人向けのカーリースを利用する場合は必ず用意しておきましょう。
法人向けカーリースにおすすめの業者
法人向けカーリースのトップシェアベスト3は次の会社です。
- 1位.オリックス自動車
- 2位.住友三井オートサービス
- 3位.東京センチュリー(日本カーソリューションズ)
この中でもオリックスはシェアが30%を超えており、群を抜いて顧客を獲得しています。
最近台頭してきているカーリース業者もたくさんあるのですが、これらはどちらかというと個人向けに力を入れている業者となっています。
そのため法人向けのサービスを利用するなら上記で紹介している老舗リース会社の方がおすすめです。
個人的な印象としてはオリックス自動車と日本カーソリューションズは特にサービスが充実していてとてもおすすめです。
いずれを利用するにしてもまずは一度利用したい車種で見積もりを取ってみてください。
審査に通らなかった時の対処法
審査に通らなかった場合はいくつかの条件を満たすことで利用できることもあります。
- リースする車を安い車種に換える
- 代表者が連帯保証人になる
- リース会社を変更する
審査に通らないのはその車の料金を支払う能力がないと考えられているからです。
そのためリースする車をもっと安いものに偏こすることで審査に通ることがあります。
また先ほど設立してから年数がたっていない場合は審査に通らないことがあるといいましたが、この場合は資金に余裕のある代表者が連帯保証人になることで審査に通過することがありますので試してみて下さい。
あるいは一度審査に落ちた場合は別の会社に変更することで審査に通ることもあるのでできれば複数社で見積もりを取ってみてください。
まとめ
法人でカーリースを利用する場合は何より事業が安定しているのが条件になります。
赤字経営の場合はリースを利用できない可能性が高くなるので注意してください。
また必要書類をきちんと細かい部分まで記載しておくことで相手にいい印象を与えることもできるのでできるだけ質の良い書類を作ってください。
リースを利用する場合はまずはいろいろな会社で見積もりを取ってみてください。