普通車をカーリースする場合の3つのポイントをお伝えしていきたいと思います。
若者の車離れやシェアリングエコノミーという考え方の浸透により日本ではカーリースの需要が増えてきています。
2018年には約25万台の契約数だったのが2022年には93万台まで伸びるという試算もあるほどです。
需要があるということはそれをビジネスチャンスだととらえた業者が新たにサービスを展開することにもつながりますが、カーリースのことをきちんと理解しておかないと後々後悔をすることにもなりかねません。
そこでここでは普通車をリースする場合に絶対に抑えておきたい3つのポイントを紹介していきますね。
ポイント1.契約満了後にどうするのか
カーリースを利用する場合は契約する前から契約満了後のことをきちんと決めておかなければいけません。
なぜなら満了後の選択肢によって最適な契約プランが異なるからです。
基本的に満了後には次の5つのうちのどれかを選択することになります。
- 契約していた車をもらって今後も乗る
- 契約していた車を買い取って今後も乗る
- 契約していた車を再リースする
- 契約していた車を返却して新車をリースしなおす
- リースをやめる
満了後に車がもらえるのか買取必要があるのかなどは契約プランによって変わってきます。
車がもらえるプランがあるところでは大体7年以上の契約にすると満了後にもらうことができるようになっていますが、車の状態によってはもらわない方がいいこともあります。
例えば7年利用した車の走行距離が3万~4万キロ程度だった場合まだまだその車は現役で走ることができるでしょう。
今後も車が必要ならもらっておいても損はないと思います。
一方で7年契約で14万キロ程度走っていた場合は車もかなりくたびれていますし、引き取ったとしてもその後のメンテナンスで多くの費用が掛かることになるでしょう。
このように契約満了後の状態によって最適な選択肢が変わってくるので契約後にどのような乗り方をするのかは事前にある程度決めておいた方がいいと思われます。
ポイント2.もらえるのか買取なのか
ポイント1で少しふれましたが、契約満了後に無料で車がもらえる場合と買い取らなければならないプランがあります。
いずれにしろ車を引き取ることを決めているなら何が違うのかを理解しておく必要があります。
残価設定があるか
車がもらえるのか買取なのかは残価設定があるかないかで変わってきます。
一般的なカーリースでは残価が設定され利用する分だけ料金を支払うという形をとるのですが、一部の業者は最初から残価設定がされていません。
ちなみに残価とは契約満了後のその車の価値のことで、200万円の車を7年契約したとするとだいたい20%~30%程度がその車の残価になります。
その際、契約者は残価分を支払う必要がないため利用料金が低めになります。
話が少しそれましたが、この残価設定がないということは初めから車の費用をすべて利用者が支払っているということになるので、契約満了後は車を無料でもらい受けることができるようになっています。
もちろんもらわずに新しい車をリースしなおすという方法もあります。
残価設定がないリース業者にはオリックス自動車やカーコンカーリースなどがあります。
オープンエンドとクローズドエンド
一方で車が無料でもらえない場合は契約形態がオープンエンドかクローズドエンドになっていると思います。
車を買い取りたい場合はあらかじめオープンエンドで契約しておく必要があります。
オープンエンド方式では残価設定のための情報がすべて開示される代わりに契約者自身で残価を設定することができるようになっています。
ただし設定した残価が契約満了時の実際の価値より高い場合は未払いの部分が発生してしまうため満了時に精算する必要があり、これを残価リスクと呼びます。
逆に設定した残価が実際の価値より低かった場合は過払いになるので満了時に払い戻しされることになります。
オープンエンド方式で満了後に精算した後に車がほしい場合は残価分を支払うことで車を買い取ることができるようになっています。
いずれにしてもオープンエンドを利用すると満了後にまとまったお金が動くことになるでしょう。
それに対してクローズドエンド方式では残価設定のための情報が一切開示されない代わりにリース会社が残価を設定し、契約満了後にはそれを生産する必要がなくなります。
リース会社は損を出さないために残価を低めに設定しますが、どのくらいなのかをユーザーが知ることはできず、仮にかなり低めに設定されていたとしても黙って支払わなくてはならなくなります。
とはいってもリース会社もきちんとルールにのっとって残価を設定するのでユーザー不利の契約になることはあまりありません。
契約満了後は生産する必要はなくなりますが、車の買取もできないようになります。
もともと車を買い取る気がない方はこちらを利用するのがいいでしょう。
買取プランがあるリース業者でおすすめなのはコスモスマートビークルになります。
ポイント3.条件を満たした安い業者を探す
当然ですがリース料金は業者によって大きく変わってきます。
そのためどの業者でリースするのが最も適しているのかをきちんと比較して調べる必要があります。
もちろん業者によって得意なメーカーは変わってくるので車種によっては業者Aが安かったり業者Bが安かったりします。
ここでお勧めしているのは車がもらえるプランがいい場合はオリックス自動車、買取プランがいい場合はコスモスマートビークルになります。
ほかの業者も含めて比較したのが以下の表になります。
オリックス | コスモ | カルモ | カーコンカーリース | 定額ニコノリパック | |
---|---|---|---|---|---|
契約プラン | いまのりナイン いまのりセブン いまのりくん | ゴールドパック シルバーパック ホワイトパック | ゴールドメンテプラン シルバーメンテプラン ホワイトメンテプラン | もろコミ9 もろコミ7 | 月々定額1万円 月々定額2万円 月々定額3万円 |
契約期間 | 9年・7年・5年 | 7年・5年・3年 | 1年~11年 | 9年・7年 | 5年間 3年~7年も可 |
中途解約 | 可能(条件あり) | 不可能 | 不可能 | 可能(条件あり) | 不可能 |
対応車種 | 全メーカー・全車種 | 全メーカー・全車種 | 全メーカー・全車種 | 全メーカー・全車種 | 全メーカー・全車種 |
車両タイプ | 新車・中古車 | 新車 | 新車 | 新車 | 新車・中古車 |
走行距離 | 月2000km 交渉可能 | ~月500km ~月1000km ~月1500km | 月1500km | 月2000km | 5年間で60,000Km |
オプション | カーナビ ETC バックカメラ スタッドレスタイヤ マット JAF | カーナビ ETC バックカメラ スタッドレスタイヤ 希望ナンバー | カーナビ ETC バックカメラ ドアバイザー 希望ナンバー もらえるプラン | カーナビ ETC バックカメラ バイザー マット | 車両により変動 |
頭金 | なし | なし(選択可能) | なし | なし | なし |
ボーナス払い | 年2回 | なし(選択可能) | なし | 年2回 | あり(選択可能) |
これを見てもわかるように走行距離やオプション、契約年数などでも細かい違いがあると思います。
まずは契約内容を大まかに決めておいてから希望の車種で見積もりを取ってみればどの業者が安いかがわかるでしょう。
業者によっては時期ごとに安くてお得な車種を出していることもあるのでいろいろ比較してみるのがいいと思いますよ。