カーリースのフラット7について徹底的に調べていきたいと思います。
フラット7は株式会社オートコミュニケーションズが2015年から取り扱いを開始したカーリースサービスです。
株式会社オートコミュニケーションズはほかにも新車・中古車販売店「オニキス」、新車に半額で乗れる「新車半額 ワンナップシステム」、60分スピード車検「ウルトラ車検」などの事業を展開しています。
もともと車を取り扱っていただけあってカーリース事業も順調に需要を拡大しているようですね。
リースの提供は自社で行っている分もありますが、ガソリンスタンドなどの加盟店を募集して委託契約している形をとっています。
加盟店の中には独自サイトを作っているところもあるため、加盟店にはある程度自由に宣伝してもらっている感じなんでしょうね。
フラット7はどんなサービス?
フラット7は名前からも想像できるように7年間のリース契約のみを取り扱っています。
フラットというのは支払いのことで、リースを利用することで月々定額で新車に乗れることをアピールしています。
支払いは月々定額1万円となっており、車種によって差はあるものの割安でリースできるようになっているようです。
ただしこの支払金額の中にはボーナス払いが含まれていないため、契約の際にはボーナス払いがどのくらいの料金なのかをきちんと把握しておく必要があります。
料金の中には以下の費用も含まれています。
- 車輌代 諸費用込価格
- 自動車税 7年間
- 自賠責保険 7年間
- 車検代 2回分
- オイル交換 13回分
- フロアマット
- ドアバイザー
ただし事項で説明しますが、メンテナンスについては任意でのセットとなっており、セットすることで当然料金は高くなるので注意が必要です。
2つのメンテナンスパック
フラット7にはスタンダードプランとプレミアムプランの2つのメンテナンスプランが用意されています。
スタンダードプランでは月々2700円で「タイヤ4本付」と「バッテリー交換付(2回) 」がついてきます。
プレミアムプランでは月々4860円で上記の2つに加えて「カーナビ」「ETC」「ガラスコーティング」がついてきます。
更にどちらのプランにも以下のフルメンテナンスがついてきます。
- 12ヶ月法定点検・・・74回
- 6ヶ月点検・・・6回
- エンジンオイル交換・・・13回
- オイルエレメント交換・・・6回
- ブレーキパッド交換・・・1回
- トランスミッションオイル交換・・・1回
- ブレーキオイル交換・・・2回
- 点火プラグ交換・・・1回
- ファンベルト交換・・・1回
- エアコンベルト交換・・・1回
- ワイパー交換・・・6回
- エアコンフィルター交換・・・1回
- エアクリーナー交換・・・1回
- ウォッシャー液補充・・・6回
カーナビとETCが必要な方はプレミアムを選び、必要ない方はスタンダードでよさそうですね。
細かい消耗品まで交換してくれるのでメンテナンスプランとしては充実していると思います。
利用できるオプション
フラット7では以下の装備をオプションで取り付けることもできます。
- カーナビ
- ETC
- CDステレオ
- ドライブレコーダー
- 希望ナンバー
ただしプレミアムプランを利用している場合はカーナビとETCはついてくるので人によっては必要ないかもしれませんね。
フラット7の自動車保険
フラット7では任意保険の加入も推奨しており、ここで加入しておけばリース料金に任意保険料が含まれるのでコスト管理が楽になります。
フラット7は損保ジャパン日本興亜と提携しているので加入する保険も損保ジャパン日本興亜となっています。
公式サイトには詳しい記述がなかったのですがカメイテインの一つにパンフレットがあったのでリンクを載せておきますね。
これによるとこの自動車保険には次のようなメリットがあるそうです。
- リース車特有のリスクに対応
- 事故があってもリース期間中の保険料アップなし
- 保険料支払いもコミコミ定額
- 1年ごとの手続きは不要です
- ワイドな車両保険付帯でさらに安心
- 他の保険会社からの切替でも安心
ただしこれらのメリットは代理店型自動車保険に加入すればたいてい受けられるのでそこまで助かるというわけでもないでしょう。
個人的に最も大きなメリットとなるのはここで加入することでいきなり9等級から加入できるという点です。
上記のパンフレットにも記載されていますが、契約期間の7年間はずっと9等級で契約することができます。
自動車保険は特に新規加入した年の保険料が高くなる傾向にあるのでいきなり9等級からスタートできるのはありがたいですね。
ただしこれまでに車に乗っていて自動車保険に加入しており、今回その保険を引き継ぐという場合はそちらの等級が適用されることになると思います。
そうなると自分で通販型自動車保険などに加入したほうが保険料は安くなる可能性は高いと思います。
まあその場合は管理等も自分で行わなければいけなくなりますし、リース専用の特約があるとも限りませんが。
加入している保険をそのまま使うという手もありますし、リースの際はそのあたりのことをよく考えておいた方がいいでしょう。
新規での加入の方ならこの保険1択だと思いますよ。
リース料金は?
フラット7のリース料金を見てみると以下のようになっていました。
基本的には車種によって月々の支払金額が変わりボーナス払いは一定のようですね。
希望があればボーナス払い無しにもできるようですよ。
問題はこの金額が安いのかということですね。
上記の金額でのリースの総額は
8640円×70回+3万2400円×14回=105万8400円
となります。
メンテナンスプランでプレミアムを選択したとすると
4860円×84回=40万8240円
が加算されるので総額は146万6640円となります。
以前大手リース会社でミライースやほかの車の見積もりを取ったときは以下のような金額になっていました。
車種 | オリックス | コスモ | カルモ |
---|---|---|---|
ミライース | 18,684円/月(7年) 15,660円/月(9年) | 27,216円/月(5年) 23,328円/月(7年) | 22,674円/月(7年) 20,157円/月(9年) |
N-BOX | 27,864円/月(7年) 23,004円/月(9年) | 31,860円/月(5年) 27,972円/月(7年) | 31,617円/月(7年) 27,491円/月(9年) |
ハスラー | 25,380円/月(7年) 21,060円/月(9年) | 28,728円/月(5年) 25,380円/月(7年) | 29,154円/月(7年) 25,449円/月(9年) |
最も安いオリックスで総額が156万9456円となっています。
こうして比較するとフラット7は安い料金設定であるといえると思います。
なので車種によっては安くリースできる可能性もありますね。
公式サイトには軽自動車しか掲載されていませんが国産全メーカー・全車種・全グレードに対応とのことなので希望の車種がある場合は店舗で聞いてみるといいでしょう。
契約満了後は?
契約満了後は次の4つの選択肢から選ぶようになります。
- 新しい車に乗り換える
- 同じ車に乗り続ける
- 車を買い取る
- 車を返却する
7年契約なので走行距離によっては買取を検討してみてもいいかもしれませんね。
ただしその場合はまとまったお金が必要になるので注意してください。
リース満了後に多いのは新しい車を再リースすることだそうですよ。
審査は厳しい?
フラット7では契約の際に審査があるのですが、公式サイトには詳しい記述はありませんでした。
よくある質問に審査は店頭で行うと書いてあったので、おそらく店員がその場でいくつかの項目を審査してくれるのだと思います。
そうなると独自審査である可能性が高いので審査は緩くなると思います。
普通に収入があって仕事をしているなら問題なく審査に通ると思いますよ。
まとめ
以上がフラット7のリースプランの詳細になります。
車種によってはフラット7でリースすることで費用を抑えることができるようになる可能性があるので、住んでいる地域に店舗があるなら利用を検討してみてもいいと思います。
ただフラット7は契約プランがシンプルな分ユーザーにあまり選択肢がないので、もっと自由度があった方がいいという方にはあまり向いていないかもしれませんね。
業者で迷っている場合はフラット7のほかにもいくつか検討してみるといいでしょう。