カーリースで契約延長(再リース)したら期間や料金はどうなるのでしょうか?
カーリースはリース会社が契約者の代わりに車を購入してくれて、それを定額で貸し出してくれるサービスです。
リース会社によって契約年数や走行距離、残価設定などの条件が異なっているため自分に合ったリース会社を選択することが求められます。
そんな中で、リース契約が終了した際に契約を延長(最リース)することができる業者もあります。
ただ各社の公式サイトなどを見ても再リースについてはあまり詳しく書いていないんですよね。
ここでは再リースに関する一般的な対応について解説していきたいと思います。
延長できる期間は?
契約延長する場合は各業者が決めた機関での再リースになるのですが、延長できる期間は業者によって異なります。
多いのは1年ごとに更新するプランですが、たまに2年単位での契約ができるところもあります。
ただし最大契約年数というものがあるようなので、もともとの契約年数が長かった場合は再リースできないこともあるようです。
再リースする可能性がある方は事前に確認しておくといいでしょう。
残価設定がある場合
ほとんどのリース会社で契約の際に残価を設定することになります。
とはいっても再リースする場合はクローズドエンド方式で契約している方が多いと思うので自分で設定することはありませんが。
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契約方式によって契約満了後に取れる選択肢が変わるので、満了後にどうしたいか決まっている方はきちんと契約プランを確認しておきましょう。
残価設定がある場合の再リースの料金は以下のような式で求めることができます。
*出典:芙蓉オートリース
延長期間に応じて再度残価を設定し、その期間に伴うメンテナンス費などを含めた料金がリース料になるということですね。
残価設定がない場合
残価設定がないリース会社で有名なのはオリックス自動車です。
その中でも5年契約のいまのりくんというプランで契約すると満了時に契約延長を選択できるようになっています。
普通は残価のことを考えるのですが、オリックスでは残価設定がないため再リース時にはすでに全額を支払い終えているような状況になっています。
そのため再リース料がどのようにして決められるのかはよくわかりませんでした。
公式サイトを見ても情報はありませんでした。
あくまで予想ですが、5年経過した時点の車の価値がリース料金として設定されてそれを契約期間で支払っていくか、あるいは残価はないのでメンテナンス費用だけを支払ってリースできるかのどちらかでしょう。
前者だった場合はリース料金がかなり高くなりそうですね。
常識的に考えると後者だと思いますが何とも言えません。
5年契約プランで期間を延長したいと考えている方は事前に確認しておくようにしましょう。
なおオリックスでは契約延長の場合は1年ごとの更新になると記載されていました。
リース料金が高くなることがある?
多くの方が不安に思っていることはリース料金が高くなることではないでしょうか?
それなら新車を再リースしたほうが安くつくことになりますが、そんなに長い期間車が必要ないという方もいるでしょう。
再リースで料金が高くなるのかどうか実際の例を用いて考えてみましょう。
60ヶ月で150万円の支払いをすることになるので1ヶ月の支払金額は2万5000円となります。
車に傷をつけることもなくリース期間を終了したと仮定し、残価もきっちり50万だったとします。
再リース期間を1年とし残価を20万円とします(実際にはもっと高くなることもあると思います)。
支払う金額は30万円ですが、上記の計算式を見るとこれにメンテナンス費用や税金なども加えられることになります。
車種にもよりますがこれらをすべて含んで6万円だったとしましょう。
すると12か月で36万円の支払いになるので1ヶ月の負担は3万円となります。
よって月々の負担が5000円増えることになりますね。
これまあくまで一例なのでこんな風になることはあまりないかもしれませんが、こういうこともあると知っておくといいでしょう。
また今回は一般車両の価格で計算しましたが、スポーツカーや外車などもともとの価格が高い車になると残価が高くなります。
そのため再リースの際の負担も大きくなる可能性があり、再リースで2倍以上になることもあるようです。
調べてみたところ再リースで料金が跳ね上がるといわれて新車のリースを勧められたという方もいました。
絶対に料金が上がるわけではありませんが契約条件によっては上がることもあるので延長するかどうかはそれをきちんと確認してからにしましょう。
まとめ
カーリースでは契約満了時に「返却」「買取(もらう)」「再リース」のどれかを選ぶことになっており、業者やプランによって取れる選択肢が異なります。
また再リースをすることによって以前の契約よりも料金が上がることもあるのできちんと確認しておく必要があるでしょう。
場合によっては新規でリースしたほうが安くなることもあるようですし、長く車を使っていくなら車を買い取った方が安くつくこともあると思います。
契約プランによって無料で車がもらえるプランもあったりするのでまとまったお金を用意するのが難しいという方はそういったプランを選択するのもいいと思いますよ。