カーリースのファイナンスリースとメンテナンスリースの違いをわかりやすく解説していきたいと思います。
最近では個人向けのカーリースの需要も増えてきましたが以前まではカーリースは法人向けのサービスというのが当たり前でした。
現在でも契約数の9割以上は法人が占めているのでそれだけメリットがあるということですね。
メリットとデメリットについては以下のページで解説しているので興味があればご覧ください。
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リース車両のメリットとデメリット
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2つの契約プラン
業者によって名称や形態は異なるのですが、法人向けのカーリースではファイナンスリースとメンテナンスリースの2つのプラン概要されています。
これはカーリースに限らずリースなら大抵この2つになっていますね。
個人向けのリースプランでも使われないこともないですが、普通は法人向けのものに使われます。
シェアNo.1のオリックスでは法人向けプランはファイナンスリースとメンテナンスリースの2つになっていますが、シェアNo.2の住友三井オートサービスではこの2つに加えてメンテナンスマネジメントサービスというのが用意されていましたね。
まあ基本的には2つのプランを覚えておけばいいのでここからはファイナンスリースとメンテナンスリースについて詳しく解説していきますね。
ファイナンスリース
ファイナンスリースとは車の購入資金を補助してくれるリースプランのことです。
ローンと似たような感じですが、借金とは違う扱いなのでリース料金を経費として計上することができるようになります。
資金を補助してくれるというのは、通常新車購入に必要なお金を用意することなく車に乗ることができるようになるということです。
仮に200万円の車を購入することになるとローンを組んで分割にしたとしても頭金として4,50万円は必要になると思います。
事業を展開していくうえで資金はなるべく残しておきたいと思う方も多いでしょう。
ファイナンスリースを利用すれば頭金不要で月々の支払だけで車に乗ることができるようになるので資金繰りが楽になるというわけです。
メンテナンスリース
メンテナンスリースではファイナンスリースと同じように車の購入費用を補助してくれるのですが、これに加えて契約期間中のメンテナンス費用も補助してくれます。
長期契約になれば法定整備や車検などを何度も受けなければいけませんよね?
車を購入していた場合はその度にまとまった費用が必要になりますが、メンテナンスリースなら月々のリース料金にそれらも含まれているので資金を準備する必要がありません。
メンテナンスが近づけばリース会社から連絡がきてスケジュールの調整もしやすいですし、業者によってはメンテナンス中の代車も面倒見てくれます。
リースしている車が多くなればなるほど管理が大変になりますが、メンテナンスリースならその管理を一元化することができるので経理面でも楽になります。
契約期間にもよりますが長期契約するならメンテナンスリースを利用しておいた方がいいでしょう。
ファイナンスリースとメンテナンスリースの違い
オリックス自動車のファイナンスリースとメンテナンスリースの違いは次のようになっています(公式サイトより引用)。
リース料に含まれるもの | ファイナンスリース | メンテナンスリース | |
---|---|---|---|
クルマの調達と維持にかかる費用 | 車両本体価格 | ◯ | ◯ |
自動車取得税 | ◯ | ◯ | |
新車登録時の諸費用 | ◯ | ◯ | |
自動車税 | ◯ | ◯ | |
自動車重量税 | 初回のみ | 全期間 | |
自賠責保険料 | 初回のみ | 全期間 | |
整備にかかる費用 | リース期間中の車検・点検・整備 | - | ◯ |
一般整備・一般消耗部品交換 | - | ◯ | |
バッテリー交換・オイル交換 ※1 | - | ◯ | |
タイヤ交換 ※2 | - | ◯ | |
代車提供 ※3 | - | ◯ |
※1 当社が別途定める交換基準による
※2 夏タイヤのみ。冬タイヤの装着は追加料金となります
※3 事故時を除き、車検・修理で48時間以上の所要が見込まれる場合
契約期間が短い場合はファイナンスリースで充分ですが長期契約にするならメンテナンスリースの方がおすすめです。
オリックス自動車以外の法人向けカーリースでもだいたい同じようなサービス内容ですが、違う業者を利用する場合は契約する前にしっかりと確認しておくのがいいでしょう。
まとめ
ファイナンスリースとメンテナンスリースは契約期間によって使い分けるのが賢い利用方法です。
例えば3年契約なら車検もありませんし消耗品を交換する必要もないと思われるのでファイナンスリースで十分だと思います。
ですが7年契約になると車検が2度もありますし消耗品の交換も1度や2度は確実に必要になるでしょう。
整備のスケジュール管理だけでも面倒になるのでこの場合はメンテナンスリースの方がいいと思います。
どちらがいいかよくわからないという方は契約前に店員やお問い合わせでよく相談してから契約するようにしましょう。