カーリースと自社ローンは何が違うのかよくわかっていない人も多いようです。
車に乗る方法は多様化しており一般的な自動車ローンに加えて自社ローンを取り扱っているところも出てきましたし、最近ではカーリースやカーシェアといった乗り方もできるようになってきました。
選択肢が増えた分ユーザーはどの方法で乗るのが一番得なのかを判断しなければならなくなっています。
この中でも特にカーリースと自社ローンの違いがよく分からないという方が多いのでわかりやすく説明していきたいと思います。
自動車ローンとは?
自動車ローンは銀行などの金融機関や信販会社から借金をすることになるため審査が厳しく金利がつくため一括で購入するよりはかなり負担が大きくなるといわれています。
金利は金融機関や設定期間によって変わるので一概には言えませんが、2%~10%の間ぐらいになるのが一般的です。
例えば200万円の車を5年間の支払いでローンを組んだとすると金利によって支払う総額は以下のように変動します。
金利(実質年率) | 2% | 5% | 10% |
---|---|---|---|
1回目支払額 | 38,330円 | 40,248円 | 48,044円 |
2回目以降の支払額 | 35,000円 | 37,700円 | 42,400円 |
支払総額 | 2,103,330円 | 2,264,548円 | 2,549,644円 |
ローンの手数料合計 | 103,330円 | 264,548円 | 549,644円 |
自社ローンとは?
自社ローンとは自動車ローンと同じで車を購入するのに借金をして返済していく形になります。
ただし自動車ローンが銀行や信販会社から借金をしているのに対して自社ローンでは車を販売している業者そのものから借金をすることになります。
車を販売している人が私たちに購入するための資金を貸してくれるということですね。
ローンを支払い終えるまでは名義はローン会社になり、完済後は名義変更をする必要があります。
自社ローンは信販会社などを介さず資金を提供してくれるためローンを組む時に審査が緩くなるといわれています。
また銀行などと違いローンを組んでも金利が0%になります。
金利がつかない理由は、金利を付けるためには賃金業務取扱主任の資格を持ったスタッフが必要で、普通の販売店には常駐していないことが多いからです。
ただし金利がつかない代わりに車の代金に何%か上乗せされて販売されることになります。
店舗によって異なりますが一般的には20%程度であるといわれています。
場合によっては自動車ローンよりも安く済むこともありますが、その逆もあり得るのでどちらを利用するかはケースバイケースで判断したほうがいいでしょう。
カーリースとの違いは?
カーリースでは基本的にリース会社が購入した車を月々の支払いだけで利用できるようにしてくれるサービスです。
自社ローンは車を購入しているのに対してカーリースでは借用という形になるので支払い終わっても購入することにはなりません。
ただしカーリースのプランによっては契約満了時に車がもらえるプランや残価を支払って買取を行うプランもあるのでそう考えると大きな違いはないともいえます。
カーリースの場合は所有者はリース会社になりますが、使用者は自分の名義になる点もローンとは違いますね。
会社によって異なるのですが、一般的にはカーリースでは残価設定をすることになっており、実際に利用する分だけの支払いを行うことになるため、同じ年数を使ってもローンよりは支払金額が安く済むケースが多いです。
ただオープンエンドやクローズドエンド方式といった契約形態の違いや、そもそも残価設定がない会社もあるのでそれなりにリースについて勉強しておく必要もあります。
まとめ
カーリースと自社ローンは月々の負担になる点は同じですが、購入しているか借りているかの違いがあります。
どちらがいいというのは人によって判断が分かれるところなのでここでは言及しませんが、ライフスタイルに合った方法を選ぶのがいいと思います。
車を所有したいと思っている方はローンを組んで購入する必要があるでしょうし、持つ必要がないと思っている方はリースで充分かもしれません。
どの方法で乗るのが最も得なのかはケースバイケースなので何とも言えませんが、それぞれの方法にメリットデメリットがあるので、実際に購入する前にいろいろ調べる必要はあるでしょう。
ただ自社ローンを行っているところは大手ではあまりありませんし、地元の中小企業がメインになると思いますので契約内容に不備がないかをきちんと確認しておく必要があります。
中には自社ローンといって外部の機関からお金を借りているケースもあるようですので。
迷っている方はまずは車を購入するかどうかを決めてからローンのことを考えるといいと思いますよ。