リース車両を使用するメリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。
個人向けカーリースの需要はこの数年で急増しており、2022年には現在の3倍以上の契約数に達するといわれています。
リースの利用者が増えてきた理由の一つとして挙げられるのが認知度の上昇です。
最近はテレビでカーリースのCMを見ることも珍しくなくなってきており、だれでも1度はどこかのCMを見たことがあると思います。
逆に言うとCMという広告費を使ったとしてもそれに見合うだけの利用者を獲得できるというわけなんですね。
あるデータによると2018年には購入された新車のうち約15%はリース車両とのことだったので、今後さらに利用者が増えていくのは間違いないでしょう。
個人向けカーリースのメリットとデメリット
近年利用者が急増している個人向けカーリースですが、当然ユーザーにもメリットがあるから利用しているわけですね。
一部では個人向けのカーリースはデメリットばかりだという人もいますが決してそんなことはありません。
個人向けカーリースには次のようなメリットがあります。
- 頭金が不要
- リース料金以外の出費無し
- メンテナンスもお任せ
特にメリットとして大きいのは料金面です。
車を購入するとなると頭金が必要になるのでそれなりにまとまったお金が必要になります。
また購入したとしてもその後の車検などでメンテナンス費用が必要になり、定期的にまとまった費用が要求されます。
そうなると少なからず家計を圧迫することになるのでなかなか購入に踏み切れない方も多いでしょう。
カーリースを利用すればそのような不安は一切なく手軽に新車に乗ることができるようになります。
一方でメリットがあれば当然デメリットもあります。
- 支払総額が高くなりやすい
- 走行距離制限がある
- カスタマイズできない
- 契約満了時に追加料金を請求されることがある
- 契約時に審査で落とされることがある
特に多くの方が気にするのが支払総額が高くなることです。
カーリースは簡単に言うと車の購入費用を分割で支払っているようなものなので手数料と金利の分だけ支払金額が上乗せされます。
金利は支払総額が高いほど、また契約年数が長いほど多く払わなければならなくなるので、長期契約が基本のカーリースでは負担が大きくなりやすいというわけです。
ただ携帯電話の支払なんかでもそうですが、一括で支払った方がお得なのはわかっていても分割を選択する人は多いと思います。
その方が経済的な負担が分散されて支払いが楽になりますからね。
なのでそもそも分割に抵抗がある方以外はそこまで気にならないと思います。
その他に走行距離制限があったりカスタマイズできないなどの制限が設けられていますが、これらは車にこだわりがなければそこまで気にする必要もないでしょう。
カーリースを利用するという方はセカンドカーとして利用している方が多いので走行距離もそこまでなくても十分だという方が大半です。
どうしても気になる場合は走行距離が長く設定されている業者を選択すればいいだけなので問題にはならないでしょう。
後は契約条件が複雑・・・というかわかりづらいところがあるのは事実なので、契約の前にしっかりと理解しておく必要はあるでしょう。
まあ車は大きな買い物なのでそもそも何の知識もなく利用しようと思う方はほとんどいないと思いますが。
自分はあまり気になりませんが、カーリースには原状回復義務があり、経年劣化以外の傷や痛みがある場合はそれを直すための費用を請求されることがあります。
そのため運転に自身がないという方にとってはカーリースを利用することはストレスかもしれませんね。。
個人向けカーリースは次のような方におすすめです。
カーリースに向いている人
- まとまったお金が用意できない人
- 月々の負担を一定にしたい人
- 維持管理を丸投げしたい人
- 決まった期間だけ車が必要な人
法人・個人事業主向けカーリースのメリットとデメリット
基本的なメリットとデメリットは個人向けのサービスとほとんど変わりません。
ただ法人・個人事業主が利用することでさらに得られる恩恵がいくつかあります。
- 固定資産にする必要がない
- リース料金をすべて費用として計上できる
- 管理が楽になる
新車を購入すると固定資産になり減価償却を考えなければいけないので最初のうちは事業に使える費用が苦しくなることがあります。
最終的には同じことなのですが、リースを利用すればリース料金を経費として計上するだけなので資産管理が簡単になりますし、先の見通しもよくなります。
また車が多くなってくると管理するだけで面倒な作業や人件費がかかってしまいますが、メンテナンスリースを利用すれば管理が非常に楽になります。
なのでカーリースは個人向けよりも法人・個人事業主向けの方が断然メリットがあるといわれており、以前からこちらの方が主流となっているというわけです。
デメリットに関しては個人向けのものとそう変わりません。
強いてあげるなら営業車に使う場合は走行距離が長くなってしまうので契約の際の走行距離制限に注意する必要があることですね。
会計面で楽をしたいなら断然リースを利用したほうがいいでしょう。
事故を起こした時の対処法
リース車両を利用している場合、事故を起こして車を傷つけた場合の対処法が若干異なります。
ほとんどは通常の事故処理と同じなのですが、事故を起こしたことを保険会社だけでなくリース会社にも報告する必要があります。
これにより車が傷ついている場合はリース会社の指示に従って修復する必要があります。
詳しい対処法については以下のページにまとめてあるので興味がある方はそちらもご覧ください。
-
カーリースで事故を起こした時の対処法
カーリースで事故を起こした時の対処法についてお伝えしていきたいと思います。 どんなに気を付けていても一定の確率で事故というものは起こってしまいます。 自分に非がないもらい事故が起こることもありますし、 ...
まとめ
カーリースにはメリットとデメリットがあるのでネットの情報を鵜呑みにするのではなくそれらをきちんと理解しておくことが重要です。
デメリットが許容できそうになければ車を購入する選択をすればいいと思いますし、ライフスタイルに合っていると思ったらリースを利用すればいいと思います。
目的に応じて最適な業者も変わってくると思いますので、リースを利用することを決めたならいくつかの業者から見積もりを取ってみるといいでしょう。
その際はリース料金だけでなくメンテナンスの範囲や契約満了後の対応なども比較してみるといいと思いますよ。