ニコニコが提供するカーリースサービスについて徹底的に調べていきたいと思います。
ニコニコレンタカーを提供している株式会社レンタスは株式会社MICという会社の子会社です。
株式会社MICは全国規模でレンタカー事業など車に関連する事業を展開しています。
その中で「定額ニコノリパック」というカーリースサービスを2016年から提供しており、2019年6月時点で累計2500台以上の契約数があります。
今後個人向けカーリースの需要が増えていけば契約数も伸びていく可能性は十分あるでしょう。
定額ニコノリパックはどんなサービス?
定額というだけあって定額ニコノリパックでは1万円、2万円、3万円という月々定額でのリースが可能となっています。
契約期間はすべて5年間60ヶ月で統一されており、支払い方法は月々定額+ボーナス払いか月々均等払いのどちらからを選択できるようになっています。
料金の中には以下の項目が入っています。
【車両本体】
●車両本体 ●各種登録費用
【税金・保険など】
●自動車取得税1回分 ●重量税5年分 ●自賠責保険料(強制保険)5年分 ●自動車税5年分
【車検・点検】
●車検(継続検査) ●新車1ヶ月点検 ●新車6ヶ月点検
【メンテナンス】
●エンジンオイル交換(6ヶ月毎計9回) ●ウォッシャー液無料補充 ●バッテリー液無料補充 ●クーラント液の無料補充
【保証など】
●メーカー保証3年間もしくは60,000km
5年間で走行できる距離は60,000kmまでと決まっていますが、もっと乗る可能性がある方は変更することもできるようです。
料金設定を見ると非常に安いように感じるかもしれませんが、実際はメンテナンスが必要になるので自己負担するかメンテナンスパックを付ける必要があります。
2つのメンテナンスパック
定額ニコノリパックには月々2,160円から加入することができるライトプランと月々3,240円から加入することができるバリュープランの2つのメンテナンスプランが用意されています。
それぞれのメンテナンスパックのライトプランに含まれている内容は次の通りです。
●法定6ヶ月点検 ●法定12ヶ月点検 ●オイルエレメント交換 ●ワイパーゴム交換 ●ブレーキオイル交換●ブレーキパッド交換 ●エアコンガス補充 ●エアコンオイル補充 ●点火プラグ交換 ●ファンベルト交換 ●クーラーベルト交換
バリュープランではこれに加えてタイヤ4本・バッテリー交換がついてきます。
5年も使えばタイヤも消耗しますしバッテリーもへたってくるのでメンテナンスに含まれているというのはありがたいですね。
利用できるオプション
定額ニコノリパックでは以下の装備をオプションで取り付けることもできます。
- ETC(セットアップ込)・・・月々432円(税込)
- フロアマット&ドアバイザー・・・月々540円(税込)
- ドライブレコーダー(セットアップ込)・・・月々432円(税込)
- カーナビ・・・月々2,160円(税込)
乗る目的に合わせて必要な装備を付けるのがいいでしょう。
街乗りする程度ならカーナビは必要ないかもしれませんね。
定額ニコノリパックの自動車保険
定額ニコノリパックでは任意保険の加入も推奨しており、ここで加入しておけばリース料金に任意保険料が含まれるのでコスト管理が楽になります。
定額ニコノリパックは損保ジャパン日本興亜と提携しているので加入する保険も損保ジャパン日本興亜となっています。
保険に関する詳しい情報は以下のページに記載されています。
これによるとこの自動車保険には次のようなメリットがあるそうです。
- 長期化によるお得な保険
- 事故があってもリース期間中の保険料アップなし
- 保険料支払いもコミコミ定額
- 1年ごとの手続きは不要です
- 車両保険付帯でさらに安心
- 他の保険会社からの切替でも安心
ただしこれらのメリットは代理店型自動車保険に加入すればたいてい受けられるのでそこまで助かるというわけでもないでしょう。
個人的に最も大きなメリットとなるのはここで加入することでいきなり10等級から加入できるという点です。
自分で自動車保険に加入すると6等級からスタートするのでこの違いはかなり大きいです。
おそらくニコノリ経由でないと10等級からのスタートにならないでしょう。
似たようなリースサービスにフラット7というものがあるのですが、そちらでは同じ保険会社でも9等級からのスタートとなっていました。
すでに入っている自動車保険がありそれをリース車に引き継ぐ場合は安くなる可能性はありますが、新規で保険を契約する場合は確実にここから加入したほうが安くなるでしょう。
リース料金は?
定額ニコノリパックで一番人気のハスラーのリース料金は以下のようになっていました。
計算してみると総額で136万800円となっていました。
これに加えてメンテナンス費も必要になるのでバリューパックに加入したとすると3,240円×60回=19万4400円が加算されることになります。
よってトータルの負担は155万5200円ということになりますね。
これに対してカーリースの大手であるオリックスで見積もりを取ったところ30672円×60回=184万320円、コスモスマートビークルでは28,728円×60回=172万3680円となりました。
ただしこれら大手のプランではETCやカーナビ、フロアマットもつけているためその分の料金も上乗せされています。
もし仮にこれらのオプションを定額ニコノリパックでつけたとすると約19万円負担が増えるので総額174万円となりますね。
コスモよりはちょっと高くオリックスよりは安いという結果となっています。
定額ニコノリパックは全国展開できていないので地域によってはコスモの方が利用しやすい方もいると思いますし、無理にニコノリを探す必要はないように思います。
契約満了後は?
リース満了後は「延長」「買取」「終了(乗り換え」から選ぶようになります。
ここでニコノリだけが実践しているお得なサービスが生きてきます。
それはクローズドエンド方式なのに買取ができるということです。
一般的なカーリースではオープンエンド方式かクローズドエンド方式を選択することになっており、満了後に買取が行いたいならオープンエンド方式を選択しなければいけません。
オープンエンド方式では自分で残価を設定することができる代わりに、もし満了時に残価と実際の価値が合わなかった場合に精算しなければならなくなります。
そのためオープンエンド方式ではまとまった支払いが必要になるリスクがありユーザーを悩ませています。
そこで便利なのが精算する必要のないクローズドエンド方式なのですが、車がほしい場合はこちらでは買取ができないというジレンマがあります。
しかし定額ニコノリパックならクローズドエンド方式なのにもかかわらず買取ができるようになっているのです。
これはユーザーにとっては非常にありがたいですね。
オープンエンド方式とクローズドエンド方式の細かい違いについて詳しく知りたい方は以下のページを参考にしてください。
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オープンエンドとクローズドエンドの違いをわかりやすく解説
オープンエンドとクローズドエンドの違いをわかりやすく解説していきたいと思います。 個人向けであっても法人向けであってもカーリースの契約をする際は「オープンエンド方式」か「クローズドエンド方式」を選択す ...
審査は厳しい?
公式サイトを調べてみると信販会社の審査が必要になると記載されていました。
つまり審査については外部に委託しているんですね。
どれくらい厳しいかはわかりませんが、クレジットカードを発行するぐらいの厳しさだと思います。
クレジットカードが問題なく発行できるようならリースも問題なく利用できると思いますよ。
チェックするポイントは収入と仕事ぐらいなのでこれらがきちんとしていれば審査に通らないことはないと思います。
まとめ
ニコニコレンタカーを提供している会社が提供する定額ニコノリパックは5年契約の一般的なカーリースサービスです。
リース料金もそこまで他社と変わることはないですが、ガソリンの割引があるなど独自の特典もあります。
最大の特徴としてはクローズドエンド方式なのに買取ができるという点です。
なので契約満了時に精算したくないけど買取はしたいという方にはお勧めの業者といえるでしょう。
ただサービスを提供している範囲が若干狭いので住んでいる地域に取り扱っている業者がない可能性もあります。
その場合は全国展開している大手を利用するのがいいと思いますよ。