車をリースする際の審査基準について解説していきたいと思います。
最近では車を購入する人が減っている一方でカーリースの利用者が増えてきています。
時代の変化といえばそれまでなのですが、今は別に車を所有していなくても最低限度の利用さえできればそれでいいと考えている方が多いようです。
また若い世代に共働きが多い一方で家計には余裕がないという世帯も多いことが関係しているのだと思います。
カーリースは支払総額だけで見ると高くついてしまい損をすることになるのですが、支払いを7年や9年間と長い時間をかけて行うことで一度にかかる負担を軽減することができるのです。
そのため貯えがなくてもきちんと毎月安定した収入があれば乗り続けることができるというわけなのです。
カーリースの利用の流れ
カーリースを利用する際は実際に店舗に足を運んでもいいですしネットから見積もりができるところも多いです。
ただディーラー系のカーリースだと店舗に足を運ばなければいけないところが多いですね。
カーディーラーってあまり気軽に立ち寄れないと思っている方も多いと思います。
そういった方はリースを専門に取り扱っているところを利用したりするのがいいでしょう。
基本的な流れは次の通りです。
- 希望の車種で見積もり
- その車種を利用できるか審査
- 審査通過後契約
- 納車
中古車を取り扱っているリース業者では審査がないところもたまにあるのですが、基本的には必ず審査を受けることになると覚えておくといいでしょう。
審査に通過できるかどうかはリースする車種や業者によっても変わるので一度落ちたからといってあきらめる必要はありません。
審査基準について
カーリースの審査では次の3つの項目が見られるといわれています。
- 職業
- 年収
- 債務履歴
リースでは毎月必ず支払いを行わなければいけません。
そのため職業は毎月安定した収入があるものでないと審査に通過できません。
極端に言えば年に1回絵を売って生計を立てている画家さんであったり、不定期に漁船に乗って稼ぐような方は審査に通過しにくいかもしれませんね。
大半の方は安定した収入がある方だと思いますし、バイトやパートであっても審査に通過することはできますのであまり難しく考える必要はないでしょう。
また年収に関しては最低200万円がボーダーラインだといわれています。
月々に換算するとだいたい17万円前後ですね。
これ以上少なくなってしまうと支払い能力がないとみなされて審査に落ちてしまいます。
ただし後述しますが年収が少なくても連帯保証人を立てることで審査に通過できるようになります。
最後の債務履歴についてはこれまでに支払いが滞っていたりすると審査に通らないことがあります。
例えばクレジットの分割払いであったり携帯代金であったり家賃であったりですね。
これらを滞納すると信用情報がブラックと呼ばれる状態になり5年間は記録が保管されることになってしまいます。
直近で心当たりがある方はこれらが原因で審査に通過できていない可能性もあるでしょう。
連帯保証人について
収入が少なくても安定した収入がある方を連帯保証人にすることで審査に通過できることがあります。
この場合はリース会社の方から連帯保証人のことを持ち掛けられると思います。
連帯保証人は親族がなるのが基本だと思いますが、調べてみるとパートをしている奥さんでも大丈夫だったというような声もありました。
なのである程度の収入があれば連帯保証人として認められると思います。
利用できる車種と年収の関係
先ほどリースする車種によっても審査に通過できるかどうかは変わるといいました。
これは収入に対してリース料金がどれくらいを占めているかで判断が分かれるからです。
例えば月収25万円(年収300万円)で考えてみましょう。
計算が面倒なので今回はボーナスは考えずに計算していきますね。
リースできるかどうかは現在支払わなければいけないお金がどれくらいあるのかを考えます。
例えば家賃が6万円、携帯料金が1万円かかるとしましょう。
その場合月収25万円のうち使える金額が18万円になるということになります。
あとどれくらい使えるのかは返済比率というものから計算することができます。
各年収における返済比率は次のような基準が設けられています。
年収400〜500万円 ⇒ 返済比率:25〜30%以下
年収500〜700万円 ⇒ 返済比率:30〜35%以下
年収800万円以上 ⇒ 返済比率:35〜40%以下
今回は年収が300万円なので返済比率は20%として考えていきましょう。
月収が25万円の場合は使える金額は5万円までということになりますね。
この計算だとすでに家賃と携帯料金で5万円をオーバーしているためどのような車をリースしようと思っても審査に通過できない可能性があります。
まあ実際にはボーナスなんかもあるので計算はもうちょっと変わりますが、だいたいこのような考え方をしておくといいでしょう。
正確な審査基準というのは公開されていませんし、返済比率はあくまでローンなどの考え方なので正確ではないのですが、まあだいたいこんな感じになると思っておいてください。
後実際に計算する際は家賃は含めないこともあるので審査に通るか微妙だという方はまずは実際に審査してもらうのが手っ取り場合と思います。
無収入の場合は?
審査に通過できるか不安に思っている方の中には主婦の方や学生の方、つまり現時点で収入がない方も含まれています。
カーリースはこのような無収入の状態でも条件を満たせば利用することができるようになります。
それは安定収入のある連帯保証人を付けることです。
専業主婦の方なら働いている夫になると思いますし、学生の方なら両親になると思います。
これは必ず必要になるので審査を行う前に一度相談しておきましょう。
まとめ
車のリースを利用する場合は必ずといっていいほど審査を受けることになります。
収入に対するリース料金が高すぎると審査に通らないことがあるので、身の丈に合った車を選ぶのがポイントになります。
軽自動車なら月々1万円台からリースすることができるようになっていますし、安い普通車でも2万円前後でリースできるものもあります。
車にこだわりがある方もいると思いますが審査に通らなければ意味がないので、利用料金のことも考えながら車種を選ぶようにしましょう。