カーリースは損か得か本当のことを知りたいと思っている方は多いようです。
ただあえて否定から入りますが、個人的にはこの手の質問にはあまり意味がないと思っています。
例えば年金の支払いを考えてみてください。
年金は国民が絶対に納めなければならない義務がありますが、支払い方法には毎月引き落としを利用するか、何年か分を一括で支払っておくというような方法があります。
当然一括で支払っていた方が安く済むのですが、それだとまとまったお金が必要になるので毎月の支払いにしている人も多いと思います。
クレジットカードの分割払いでも同じようなことが言えますね。
つまり何が言いたいかというとカーリースというのはまとまったお金が用意できない人が負担を分散することで手軽に利用できるようにしたサービスだということです。
もちろんそれだけではないのですが、損か得かは利用する人の経済状況に左右されるということになります。
カーリースで損をしやすい方には以下のような特徴があります。
- 数年後に生活環境が変わる可能性がある
- カーリースの支払いが滞る可能性がある
- リースの契約内容をきちんと理解していない
これらの人に共通しているのは途中解約する可能性があるということです。
カーリースではリース会社が私たちの代わりに車を購入してそれを定額で貸し出してくれています。
つまり契約した時点でリース会社は大きな損をしているということになりますね。
この損を回収するためユーザーはしっかりと契約した期間車を使い続ける必要があります。
そうしないとリース会社が購入資金を回収できないからです。
そのため基本的にはカーリースは途中で解約できないようになっています。
何らかの事情で解約する場合は回収できていない資金を支払う、つまり違約金が請求されることになります。
違約金の金額については車種や契約年数によって変わりますが、例えば5年契約で1年使って解約することになった場合は、新車価格の6割~7割ぐらいは支払う必要があります。
百万円を超えることも珍しくありません。
ネットを調べているとフェアレディZを新車で5年間のリース契約して、1年目で解約することになり180万円の違約金を支払わなければならなくなったという人もいました。
このようにリース契約を途中で解約した場合は確実に損をするようになっているので、契約の際は数年後のライフスタイルをしっかりと想像してから契約するようにした方がいいでしょう。
普通に満了まで使用する場合は最初に言ったように一括と分割程度の違いしかありません。
当たり前ですが分割で支払う場合は手数料(リースの場合は金利)が発生することになるので一括で購入するよりは総額が高くなってしまいます。
だからといって損か得かという話はまた別になります。
カーリースと購入にはどれくらい差がある?
では一括で支払う(購入する)のとカーリースではどのくらいの差があるのでしょうか?
その差については以下のページで計算しているので参考にしてください。
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カーリースと購入はどれくらい差があるのか比較してみた
カーリースと購入はどれくらい差があるのか比較していきたいと思います。 以前までは新車に乗る場合は購入するのが当たり前でしたが、最近ではリースが人気を集めています。 カーリースは以前は法人向けのものが多 ...
ちなみにリース期間が短いほど購入との差額が小さくなり、リース期間が長いほど総額が高くなる傾向にあります。
まあこれは金利の性質上仕方のないことですね。
目安としては7年や9年契約で購入より1割~2割程度支払総額が増えるぐらいです。
これは支払金額が高いから差額が大きく見えているだけで、実際に分割払いなどを利用するとこのぐらいの差がつくことは珍しくないでしょう。
まとめ
カーリースは損か得かという話ですが、金銭的なところだけを見ると損をしているといえると思います。
ですがカーリースには月々の負担だけで車が乗れるようになることや、メンテナンスなど面倒なことをリース会社が引き受けてくれるといった数字に表れない部分にもたくさんメリットがあります。
こんな人におすすめ
- まとまったお金は用意できないけど新車に乗りたい
- 月々の負担を抑えたい
- 負担するお金を明確にしたい
- 新型モデルが出たら乗り換えたい
- 車検やメンテナンスなど手間がかかることは丸投げしたい
上記に当てはまる項目が多い方は新車購入よりもリースの方が向いている可能性があるのでいろいろ検討してみるといいでしょう。