カーリースの消費税の経過措置について詳しく解説していきたいと思います。
みなさんご存知の通り、2019年10月1日から消費税が8%から10%に引き上げられました。
リース契約をこれから結ぶ方には関係ありませんが、すでにリース契約している方は消費税がどのように変わるのか気になっている方も多いでしょう。
「税率変更の前後にまたがる取引についての取り扱い」を経過措置といい、取り扱いについては法律できちんと定められています。
次の1.及び2.、又は、1.及び3.に掲げる要件に該当するときは、旧税率(5%または8%)とする経過措置が講じられています。
- 当該契約に係る資産の貸付期間と当該期間中の対価の額が定められていること。
- 事業者が事情の変更その他の理由により当該対価の額の変更を求めることができる旨の定めがないこと。
- 中途解約できる旨の定めがないことその他対価に関する契約内容が政令で定める要件(フルペイアウト)に該当していること。
*出典:JA三井リース株式会社
ただこれだけ見てもわかりにくいですよね?
なので実際のリース例を用いて解説していきますね。
一般的なカーリースプラン
ここでいう一般的なカーリースプランとは残価設定があり契約時にオープンエンドかクローズドエンド方式で契約するプランです。
業者によっては選べることもありますがどちらか一方しか用意されていないこともあります。
クローズドエンド方式の場合
クローズドエンド方式で2019年9月30日以前に契約している場合は、2019年9月分までのリース料に対する消費税率は8%が適用され、契約書記載の消費税額に関わらず、2019年10月分のリース料から新消費税率の10%へ変更となります。
オープンエンド方式の場合
オープンエンド方式で2019年9月30日以前に契約している場合は、契約終了(最終回のお支払い)まで毎月のリース料に対する消費税率は8%が適用されます。
オリックス自動車の場合
オリックス自動車はカーリースとしては珍しく残価設定がないため上記の条件に当てはまりません。
そこで公式サイトを調べてみたところプランごとに異なる措置が行われることがわかりました。
契約プランが「いまのりナイン」「いまのりセブン」「ワンプライス中古車リースMy Car」の場合、契約終了(最終回のお支払い)まで毎月のリース料に対する消費税率は8%が適用されます(オープンエンドと同じ扱い)。
それに対して契約プランがいまのりくんの場合、令和元年9月分までのリース料に対する消費税率は8%が適用され、契約書記載の消費税額に関わらず、令和元年10月分のリース料から新消費税率の10%へ変更となります(クローズドエンドと同じ扱い)。
コスモ石油スマートビークルの場合
コスモ石油が提供しているスマートビークルは一般的なカーリースプランと同様で残価設定があるため基本的には上記の条件が適用されると思います。
公式サイトを調べてみたところQ&Aに以下のような記述がありました。
これはオープンエンドとクローズドエンドで取り扱いが変わるということだと思います。
スマートビークルに加入している場合はどちらのプランで契約しているのか確認してみるといいでしょう。
まとめ
カーリースの消費税の経過措置は加入しているプランによって異なることがわかりました。
基本的にはオープンエンドなら満了まで8%が適用されてクローズドエンドなら10月以降は10%が適用されると覚えておくといいでしょう。
ただしオリックスのようにこれらの区分がないリースプランもあるのでそういった業者は公式サイトを確認してみましょう。
それでもわからない場合は契約している業者のサービスセンターに連絡して問い合わせてみるといいと思いますよ。