実際にあったカーリース契約に関するトラブルについてお伝えしていきたいと思います。
カーリースは頭金を用意しなくても新車に乗ることができる便利なサービスで、営業マンの甘い言葉に乗せられて内容をしっかり確認しないまま契約してしまう方もたくさんいます。
しかしうまい話には落とし穴・・・というわけではありませんが、契約内容をしっかり確認していなかったばっかりにトラブルに陥ってしまうケースもあります。
ここでは特に多くみられるトラブルについて解説していきたいと思います。
車返却時の残価精算
業者にもよるのですがカーリースでは契約時にオープンエンド方式かクローズドエンド方式を選択するようになっています。
詳しい違いについては下記のページを参考にしてもらうとして、このうちオープンエンド方式では残価を精算することが多々あります。
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オープンエンドとクローズドエンドの違いをわかりやすく解説
オープンエンドとクローズドエンドの違いをわかりやすく解説していきたいと思います。 個人向けであっても法人向けであってもカーリースの契約をする際は「オープンエンド方式」か「クローズドエンド方式」を選択す ...
トラブルになるのは設定していた残価が実際の査定時よりも高くなっていた場合、つまり車の価値に差額が生じてこちらに支払いが請求されたケースですね。
例えば残価を100万円に設定して実際の査定の金額が80万になれば20万円を請求されることになります。
この支払に関して契約前に十分説明がなかったとしてトラブルが頻発しているんですね。
支払については契約書を見てみなければ何とも言えないところですが、通常はオープンエンド方式で契約していれば残価が書いてあると思います。
そして残価の精算に関しての記述もあると思いますので、その場合はそれに従って生産する必要があるでしょう。
もし仮に契約書にそうした記述が一切ない場合は対抗できる可能性もあると思います。
契約期間内に引っ越してしまった
リース期間内に引っ越しをしてしまったという相談も一定数あります。
この時問題になるのはメンテナンスパックを付帯していたケースで、多くの場合は車検などメンテナンスを受ける工場や取引先が決まっています。
全国展開している業者なら整備を受ける工場を変えるだけで済むこともありますが、その地域限定でリースを行っている業者だとそうした対応ができないところもあります。
後者だと引っ越し先でも車検を受ける必要がありますが指定された工場ではないため料金を自分で負担する必要があり、リース料金との2重払いになってしまうことがあるのです。
このように住所が変わってしまった時の対応については契約書に記述されていると思いますが、全国展開しておらず引っ越し先の地域に店舗がない場合は対応してくれないケースが大半です。
そのような場合は残念ですが支払い続けるしかないでしょう。
なので引っ越す可能性がある方は引っ越し先でも安心して整備を受けることができる全国展開している業者がおすすめです。
納車前にキャンセルできない?
リース契約で意外に多いのが契約後で納車がされる前に車の都合がついたためキャンセルすることはできないのかという相談です。
私が見たものでは親族から車をもらい受けたという方や、仕事先で車が支給されたというものがありましたね。
通常カーリースでは契約してから納車されるまでに1ヶ月~2か月程度かかることになります。
これは車を購入している場合も同じだと思いますが、車が納車される前でも契約書にハンコを押している場合は契約は成立しているためこちらの都合でキャンセルすることはできません。
もしキャンセルする場合は契約書に書いてある通りに違約金を支払う必要があります。
解約違約金を分割で支払えないのか
やむを得ず解約する場合は違約金を支払う必要があります。
車の価格や経過年数によっても払わなければいけない金額は変わりますが、だいたいの目安としては残りのリース期間分+αぐらいを見ておくといいでしょう。
解約時期によっては当然大きな金額を請求されることになります。
たいてい契約書には違約金を一括で支払ってもらうという旨が書いてあるのですが、大きな金額だと一括で支払うことが難しい方もいるでしょう。
大手だと資金力に余裕があるので交渉次第では分割払いに対応してくれることもありますが、中小だとこちらの話に聞く耳を持たないケースもあります。
しかも話し合いが行き詰まると裁判沙汰になると警告してきます。
ですが契約書に一括払いが書いてある以上はあちらの言い分が正論になってしまいます。
交渉次第では分割にしてくれることもあるのでまずは誠意を見せて違約金を支払う意思があることを示し何回までの分割なら支払えるのかなどの交渉を行うようにしましょう。
それでも聞き入れてもらえない場合は残念ですが裁判になるでしょう。
最悪の場合は財産差し押さえになるので注意が必要です。
注文した車に付けたい機能がついていなかった
契約したい車がすでに決まっている場合は実際に店舗に足を運びリース料金がどのくらいになるのかを見積もってあとは契約するだけです。
ですがそのような方に多いのが思っていたのと違う車がきたというトラブルです。
ネットで見積もりをしたことがあるならわかると思いますが、同じ車でも非常に多くのグレードが用意されており、グレードによって装備されている機能は大きく異なります。
例えば自動ブレーキサポートがついているものといないもの、Honda Sensingがついているものといないものといった感じですね。
契約者はこれらの機能がついている前提で話を進めてしまうこともあり、販売員にきちんと話が伝わらないことがあります。
このようなケースでは契約者がきちんと説明がなかったといって車の交換を持ち掛けることが多いのですが、残念ながらこのような場合は交換してもらえないケースが大半です。
なぜならきちんと確認しなかった契約者側に不備があったとみなされるからです。
販売店側もどこどこの車といわれて見積もりを提示して何も言われなかったらそれでOKだと思いますよね?
その機能がほしかったという話を聞いていたわけでもないですし。
もちろんそういった話をきちんと行ったうえで違う車が納車された場合は交渉の余地はあると思います。
しかし大半は思い込みで話を進めているのでそういった確認がされていないケースばかりです。
この場合はどうにもならないのであきらめて納車された車に乗ってください。
まとめ
トラブルが起きる時は大半が契約内容をきちんと確認していなかった場合です。
特に営業マンを介して契約するとあちら側主導で話が進んでいくので各員が不十分になりがちです。
みんながみんなそうではありませんが営業マンは契約を取りたいのであってあなたに親切丁寧に理解してもらいたいと思っているわけでありません。
そのためハンコを押す際は自分でしっかりと内容を理解しておく必要があります。
トラブルになった際そのことについて契約書に記載されている場合はこちら側が勝てる可能性はほぼ0です。
そのため自分が契約する際はしっかりと内容を理解してから利用するようにしてください。