残価設定型リースのメリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。
最近では個人向けカーリースの需要も増えてきておりこの数年で利用者も急増しています。
それに伴ってカーリースを取り扱っている業者も増えてきましたね。
しかし一口にカーリースといっても業者によって提供しているプランには差があります。
ポイントはいくつもあるのですがここでは特に重要な残価設定について言及していきたいと思います。
残価設定がある業者とない業者
まず初めに知っておかなければいけないことはリース業者の中には残価設定があるところとないところがあるということです。
大多数は残価設定があるのですが、大手の中ではオリックス自動車とカーコンビニ倶楽部には残価設定がありません。
残価設定がないリースプランにも当然メリットとデメリットがあります。
ここでは割愛しますが、オリックス自動車について以下のページで詳しく解説しているので興味があればそちらもご覧ください。
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オリックスカーリースのメリットとデメリット
オリックスカーリースのメリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。 カーリースの大手といえばオリックスの名前が浮かぶ人も多いと思いますが、オリックスがリース業を始めたのは1970年代から ...
残価設定がある業者はコスモ石油や住友三井オートサービスなどほかの大手だと大抵あります。
残価設定がある業者とない業者では契約満了後の選択肢にも違いが出てくるので契約前にしっかりと確認しておいたが方いいでしょう。
残価設定を行う方法
残価設定を行う方法は「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」の2つがあります。
業者によっては選べるところもありますし片方しか用意されていないこともありますのでよく確認しておきましょう。
オープンエンド方式
オープンエンド方式では契約者とリース会社が相談して残価を決めることができます。
そのためある程度残価を自由に設定することができ、納得の上で契約することができます。
オープンエンド方式のメリットとデメリットについては以下のページにまとめてあるのでそちらも参考にしてください。
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カーリースをオープンエンド方式で契約するメリットとデメリット
カーリースをオープンエンド方式で契約するメリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。 この数年の間にカーリースの契約数は急激に増えており、2018年には25万件あったのが2022年には9 ...
クローズドエンド方式
クローズドエンド方式ではリース会社が自由に残価を設定し、どのくらいの金額になっているのかは契約者には開示されません。
そのため契約者に車の知識がなくても残価設定で困ることがありません。
ただしこちらについても当然メリットとデメリットがあるのでよく確認しておきましょう。
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カーリースをクローズドエンド方式で契約するメリットとデメリット
カーリースをクローズドエンド方式で契約するメリットとデメリットについてお伝えしていきたいと思います。 この数年の間にカーリースの契約数は急激に増えており、2018年には25万件あったのが2022年には ...
残価設定型リースのメリット
残価設定型リースの最大のメリットはやはり残価を差し引いた金額で車に乗ることができる点でしょう。
*出典:https://www.idemitsu-autoflat.com/carlease/merit.html
例えば5年契約なら5年後の車の価値が残価として設定されることになります。
5年後にどうするかは置いといて、契約が満了する6年目以降の使用料金は取りませんよというのが残価の基本的な考え方です。
つまり支払うのは使う分だけ。
考え方としては自動車保険の走る分だけと少し似ていますね(根本的な部分は違いますが)。
残価設定が大きく力を発揮するのは契約期間が短いプランを利用した場合になります。
3年契約なら満了後の価値は50%以上残ることも珍しくないので、新車に半額以下で乗ることができるようになるということです。
逆に9年契約など長期になると満了後の価値が1000円や1万円といったことも珍しくありません。
残価制度を最大限活用するなら短い期間で契約して満了ごとに新車に乗り換えるのがいいでしょうね。
ただし短い期間で新車に乗り換えればその分コストがかかることにもなりますが。
残価設定型リースのデメリット
メリットがあれば当然デメリットもあります。
- 契約方式を決める必要がある
- 方式によっては残価を精算するリスクがある
- 方式によっては車を買い取ることができない
- 残価があってもあまり安くないことがある
先ほど解説したように残価設定型リースではオープンエンドとクローズドエンド方式から選ばなければいけません。
販売員のお任せでいいという人もいると思いますが、その場合でもどのような違いがあるのかはきちんと理解しておく必要があるでしょう。
オープンエンドで契約すると残価を精算するリスクが出てきますが、契約満了後には車を買い取ることもできるようになります。
一方でクローズドエンドだと業者が勝手に残価を決めるので意図的に低く設定される可能性もあります。
その分残価を精算するリスクがなくなるのですが満了後に車を買い取れなくなります。
まあこのあたりのことは上記で紹介したページで詳しく解説しているのでよく確認してみてください。
後は契約年数によっては残価はあってないようなものになるので結果的にあまり安くならなかったということもあり得ます。
なので実際にリースを利用する場合はいろいろな業者を比較してから契約したほうがいいでしょう。
まとめ
カーリースを利用する場合はまずは残価設定がある業者とない業者のどちらを利用するのかを選びましょう。
個人的には契約満了後も同じ車に乗り続けたい場合は残価設定がない業者、満了ごとに新車に乗り換える場合は残価設定がある業者を選ぶのがいいと思っています。
残価設定がある業者を利用すると契約方式を考えなければいけないのでオープンエンドとクローズドエンドについてはきちんと理解しておきましょう。
車をきれいに使い切る自信があるならオープンエンドの方が得をすると思いますし、あまり細かいことは気にしたくないという場合はクローズドエンドを利用したほうがいいこともあります。
ケースバイケースなのでどのプランで契約するのが一番得かわからない場合は実際に店舗に足を運んで相談してみてください。
最近はネットからすべてが完結するようになっていますが、ネットでの相談だと回答が来るまでに時間がかかることもあるのでそれを理解したうえで利用するようにしてくださいね。
購入かリースか迷っているという方はリースとローンの違いについて以下のページで詳しく解説しているのでそちらも参考にしてください。
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