法人向けのカーリースを選択することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
個人向けのカーリースが普及し始めたのはごく最近のことであり、以前はカーリースというと法人向けが当たり前でした。
2018年には20万台以上がリースされたというデータがありますが、個人向けのものはたったの7%程度だそうです。
つまりはカーリースの大半を法人が利用しているということになりますね。
そんなに利用されるということは何か理由があるはずだと思いますよね?
法人向けのカーリースを使うことにはどのようなメリットがあるのか詳しくみていきましょう。
頭金が不要!初期費用が抑えられる
車を購入したことがある方ならわかると思いますが、ローンで購入するにしても一括で購入するにしてもまとまったお金が必要になります。
しかも会社で購入するとなると1台ではなく複数台を購入するということも珍しくないと思います。
法人において資金の流れは非常に重要なもので厳格に管理する必要があり、経営状態によってはまとまったお金が用意しにくいこともあるでしょう。
また何かあったときのために資金を温存しておきたいと思っている経営者の方も少なくないと思います。
カーリースでは頭金不要で月々の負担のみで利用を開始することができるので負担が抑えやすくなっています。
これは個人でも法人でも同じですね。
特に経営が軌道に乗る前の法人にはありがたいことだと思います。
経費扱いで節税になる
カーリースの料金には自動車税や重量税、法定点検や車検などの整備費用、その他メンテナンス費用などあらゆるものが含まれています。
この料金は経費として計上することができるので節税効果も期待できるというわけです。
また節税とは関係ありませんが、法人が購入した車は固定資産となり、耐用年数が2年を超えるものは減価償却の対象となります。
車の場合、普通車で6年、軽自動車で4年、貨物自動車(ダンプ以外)の耐用年数が財務省令により定められています。例えば社用車に普通車を導入した場合、6年かけて経費計上していくことになります。
つまり法人が車を購入した場合は支出の割には経費として計上できる金額が少ないということになります。
カーリースなら支払った分はすべて経費となるのでその点でもメリットがあるといるでしょう。
メンテナンス・車検にかかる手間が少ない
法人だと先ほども触れたようにメンテナンス費用も経費として計上できるようになっているので、メンテナンスが含まれたプランを選択しているところが多いです。
このプランを選択すると経費面だけではなくメンテナンスにかかる手間を削減することができるので管理がとても楽になります。
特に保有台数が多いと管理も大変になるので、手間や時間の面でのメリットも大きくなるでしょう。
車両入替が楽
カーリースの契約が満了になって再びリースを行う場合はルマに入れ替えるのみですむため管理する担当者にも負担がかかりません。
しかし車を購入していると固定資産になっているため、売却するために減価償却後の残存価格と売却した際の実際の額で車両運搬具売却損益を計上しなければならなくなります。
口で言うのは簡単ですが実際に管理する人にとっては面倒な事このうえないでしょう。
リースでこのような管理の手間が省けるのは大きなメリットといえると思います。
まとめ
法人向けのカーリースには以下のようなメリットがあることがわかりました。
- 頭金が不要!初期費用が抑えられる
- 経費扱いで節税になる
- メンテナンス・車検にかかる手間が少ない
- 車両入替が楽
資金が潤沢にある企業ならリースの必要はないかもしれませんが、資金面のみならず管理面でも大きなメリットがあるのがカーリースです。
カーリースでは購入するよりも総額が高くなってしまうことがありますが、だからこそ資金に余裕がある法人もない法人もカーリースという選択肢を考えておくのがいいと思います。
管理メンテナンス費用を余分に支払っていると考えればそこまで大きな負担でもないと思いますよ。