オリコオートリースを徹底分析していきたいと思います。
オリコ(Orico)は1951年に設立された大手信販会社で日本に住んでいるなら一度は名前を聞いたことがある方がほとんどだと思います。
オリコカードという独自のブランドでクレジットカードの発行もしているので持っている方もいるかもしれませんね。
オリコは2008年にTC-Leaseと合弁会社「株式会社オリコオートリース」を設立し、オートリースの提供を開始しておりこれまで順調に業績を伸ばしています。
サービスの提供はコアラクラブという代理店を通じて行われており、現在は全国に1000店舗以上あるため住んでいる地域に1店舗は必ずあると思います。
ここからは細かい契約プランについてみていきたいと思います。
契約プラン
先ほども触れたようにオリコオートリースを契約する場合は代理店であるコアラクラブを経由することになります。
コアラクラブの契約プランには定額のユーカリプランというものがあり、契約内容があらかじめセットになっているものから選ぶようになっています。
公式サイトを見てみると細かく設定されたリースプランが表示されますが、どうやら個別にカスタマイズもできるようになっているようです。
契約期間
ユーカリプランで表示されたのは5年と7年の契約プランでした。
この契約年数は一般的な長さなので特にいうことはありませんが、オリコでは新車と中古車を取り扱っているので、車種によっては契約期間が短いものもあると思います。
公式サイトの契約条件では1年から設定することができた(ヒットはしなかった)のでもしかしたら細かく設定できる可能性もあると思います。
走行距離
走行距離についての細かい記述はありませんでした。
掲載されているプランは月間500kmとなっているものがほとんどだったのですが、細かく調べてみるとどうやら250kmごとに変更できるようになっているようです。
最大でどのくらいまで伸ばせるのかはわかりませんが、500kmでは足りないという方は個別に問い合わせてみるといいでしょう。
メンテナンス
メンテナンスを付けるかは任意で決めることができるようになっています。
メンテナンスを付けた場合は車検、法定点検、定期点検のほかにオイルやその他消耗品の交換も行ってくれます。
任意保険
オリコではリース料金の中に任意保険を含めるかを選択することができるようになっています。
おそらく代理店であるコアラクラブが保険の代理店としても営業しているからでしょう。
利用するプランによって任意保険がついていたりいなかったりするので希望がある場合は車種を決める際にきちんと伝えておきましょう。
契約満了後
契約満了後は「乗り換え」「再リース」「買取」「返却」の4つから選ぶようになります。
ただし契約の際にオープンエンドとクローズドエンドのどちらで契約するかを選択することになり、プランによっては選択できないものも出てくるので注意が必要です。
詳しくは後述します。
途中解約は?
オリコに限った話ではありませんが基本的にカーリースは途中解約することができません。
当然オリコもできないので契約の際は注意が必要です。
残価設定
オリコオートリースでは契約の際に残価設定について考えなくてはいけません。
残価設定とはリースをする際に契約満了後に残っている価値の分をあらかじめ決めておくことで、その分を差し引いてリースができるようになる仕組みです。
残価を設定する方法はオープンエンド方式とクローズドエンド方式の2つあり、それぞれで満了後の扱いが変わってきます。
オープンエンド方式
オープンエンド方式ではオリコオートリースが設定する残存価格をユーザーに明示し、リース契約満了時に残存価格と査定価格との差額を精算することになります。
一般的にはオープンエンドではユーザー側にもある程度残価の決定権があるので交渉すれば変更できると思います。
ただしあまり極端な値にすると満了後に精算する額が高くなります。
また契約満了後に車を買い取りたい場合はこちらの方式を選択する必要があると思うので詳しく効いてみるといいでしょう。
クローズドエンド方式
クローズドエンド方式ではオリコオートリースが設定する残存価格をユーザーに明示せず、差額精算を行わない契約です。
精算する必要がない代わりに残価が低く設定される傾向にあります。
つまりオープンエンドに比べて月々の支払が若干高くなりやすいです。
またこの方式だと契約満了後に車を買い取ることができないと思われます。
それぞれの違いについては以下のページに詳しくまとめているので興味がある方はそちらもご覧ください。
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オープンエンドとクローズドエンドの違いをわかりやすく解説
オープンエンドとクローズドエンドの違いをわかりやすく解説していきたいと思います。 個人向けであっても法人向けであってもカーリースの契約をする際は「オープンエンド方式」か「クローズドエンド方式」を選択す ...
審査は厳しい?
オリコオートリースで契約する際は当然オリコが審査を行うことになります。
審査基準については公表されていませんが、クレジットカードの申請で行うぐらいの審査だと思われます。
審査のポイントについては以下にまとめてあるのでそちらもご覧になってみてください。
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カーリースの審査に落ちないための3つのポイント
カーリースの審査に落ちないための3つのポイントを紹介していきたいと思います。 最近はクレジットカードや消費者金融などネットから簡単に申し込みができるようになってきました。 カーリースも同様にネットから ...
ただしオリコカードの審査に通ったからといって必ずしもオートリースの審査に通るわけではありません。
特に現在返済中の借金(リポ払いを含む)があったり、収入に対してリースする車の価格が高すぎると審査に通りません。
なのでリースを利用する方は資金に余裕があるときにしてください。
リース料金はお得?
リース料金はどれくらいなのか特選車を調べてみることにしました。
今回は一番最初に表示されたダイハツのミライースを見てみたいと思います。
これを見ると7年契約で月々均等払いで約2万円となっていますね。
この料金中には任意保険は含まれておらず走行距離も500kmと短めになっています。
一方で以前ほかの3社で見積もりを取ってみたところ次のようになっていました。
車種 | オリックス | コスモ | カルモ |
---|---|---|---|
ミライース | 18,684円/月(7年) 15,660円/月(9年) | 27,216円/月(5年) 23,328円/月(7年) | 22,674円/月(7年) 20,157円/月(9年) |
N-BOX | 27,864円/月(7年) 23,004円/月(9年) | 31,860円/月(5年) 27,972円/月(7年) | 31,617円/月(7年) 27,491円/月(9年) |
ハスラー | 25,380円/月(7年) 21,060円/月(9年) | 28,728円/月(5年) 25,380円/月(7年) | 29,154円/月(7年) 25,449円/月(9年) |
ほかの車は置いといて、ミライースの7年の料金を見てみるとオリックスはオリコより安くなっておりコスモとカルモはオリコよりも高くなっていますね。
オリックスでは走行距離が2000kmになっていて契約満了後には無料で車がもらえるという特典もあります。
プランにもよると思いますがオリコよりもオリックスの方がお得に利用できる可能性は高いと思います。
契約する前に比較してみるといいでしょう。
ロードサービスについて
オリコでカーリースを契約するとロードサービスが無料でついてくるサービスがあります。
これは他社にはないオリコ独自の特典ですね。
ロードサービスの内容は一般的な保険のものと同じような感じで、旅先で車が故障して使えなくなった場合に帰宅サポートや宿泊サポートまでついてきます。
任意保険のロードサービスの内容にもよりますが、無料でついてくるので万が一の時は助かると思います。
自分で任意保険に加入する方でロードサービスの付帯が任意だった場合は外しておくと費用が節約できていいかもしれませんね。
まとめ
オリコオートリースはコアラクラブという代理店を通じてサービスの提供を行っています。
リースプランには特に変わった点はありませんが、すべての契約にロードサービスがついてきます。
ロードサービスがない任意保険に入る場合には助かると思います。
興味がある方は代理店が住んでいる地域にあれば一度足を運んでみるのもいいかもしれませんね。